東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う、新型コロナ感染拡大リスクに関する提言。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長など専門家の有志がオリンピック・パラリンピック開催に伴う感染拡大のリスクに関する提言をまとめ、橋本大会組織委員会会長と西村経済再生担当大臣に提出しました。
開催中止は求めていないものの、①できれば無観客、②観客を入れるにしても開催地の人に限ること、③感染拡大の予兆があればすぐに無観客にすること、④主催者及び政府はリスクを減らすための措置を国民に示し、納得を得ること、⑤この提言をIOCに伝えること、等など、強めの対策を求めています。
また、①移動や接触の機会が増えることで新規感染者数・実効再生産数が上昇すること、②大会開催で人流が増えることにより東京では感染者数、重症者数が増加すること、③7月にはデルタ株が半数を超えること等、提言の根拠もしっかりと示されています。
都合の良い時だけ‟専門家の意見を聞き”、都合が悪い時は‟スルー”しちゃう。
こんなことでは政府、政治の信用は下がっていく一方です。
是非提言を尊重していただき、早急に対策を示し、国民の理解を得る努力をしてください。
政府にはベストを尽くす責任があると思います。
個人的には、IOCに再延期を求めるべきとの立場です。
各国の感染状況も大きく違っていて、事前調整がしっかりできている選手もいれば、国の状況によっては事前キャンプも難しく、調整に苦労している地域もあります。
国内の感染状況だけでなく、公正でフェアであるはずの「平和の祭典」が、すでにフェアに開催できなくなっていると感じるからです。
もう遅いとの声もありますが、組織委員会や政府は、開催の再延期を求めたことがあるのか?
もともと2年延期だった流れを、当時の安倍首相が1年延期にしてしまい、再延期をお願いすることができなかったのか?
だとすれば、オリンピック・パラリンピック終了後、当時の経緯をしっかり総括するべきだと思います。
<NHK NEWSWEB>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210618/k10013091161000.html