「令和4年7月豪雨による災害」被災地域の調査について。
被災された皆さまに、あらためまして、お見舞い申し上げますとともに、急ピッチで復旧作業にあたられている関係の皆さまに感謝いたします。
崩落した丸山橋(大崎市岩出山・蛭沢川)については、お盆頃までに瓦礫を撤去、秋頃をめどに、仮設の橋を設置する予定。
架け替え工事については未定の段階です。
地元の方からは「100㎜/hを超える雨でも安心な嵩上げ工事」「堆積土砂の再撤去」「江合川との合流地点の強化」等についての要望をいただきました。
大崎市岩出山支所長からの説明によると、15日、16日の2日間の降雨量が224㎜、7月の降雨量の平均が172㎜(令和4年7月の雨量428㎜)ということですから、想定の雨量をはるかに超えていたことになります。
決壊した名蓋川については、過去7年間で3回目の堤防決壊。
応急復旧工事は、24日までに完了したとのことですが、床上浸水の被害にあった方々は片付け作業に追われており、諦めに近い切実なお話を伺いました。
村井知事は「抜本的な改修」を表明されていますが、現在の川幅や合流する渋井川との高低差などを考えると簡単ではないようです。
県担当者の説明によれば、過去の決壊で補強した部分は決壊していないとのこと。
専門的な知見はありませんが、「抜本的な改修」を目指して工期が遅れるよりは、予算を拡充することで、これまでの改修計画を前倒しで進めた方が良いのかもしれません。
いずれにしても、県単独では一気に対策を進めることは難しい現状があります。
防災対策、そして、上下水道管や橋梁、トンネルなどのインフラの老朽化対策を含めて、国は実効性のある整備計画を示すべきです。